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日本の竹林の現状
全国の竹林の面積は、林野庁の2002年の調査では、約20年前より1万2千ha増え、15万6千haとなり、大阪府内の竹林面積も1985年から2001年の16年間に約1.2に増加しました。同じ期間に大阪府北部の豊能町では3倍、大東市に隣接する四条畷市では、竹林は1.7倍に拡大しました。竹が密生して日光を遮ると、雑木林が枯れ、動物や植物などが生息しづらくなります。そのため適正な管理が必要となります。
良好な竹林環境
竹林を放置しておくと、人が立ち入れないほど竹が繁茂してしまいます。また、日光が入らないことによって全体的に竹がやせ細り、枯れた竹も目立つようになってきます。さらに、拡大分布した竹林は、既存種の木々より早く高く成長するため、既存種の木々は日光を遮られ枯れてしまうこともあります。
一般的に良好な竹林環境は、番傘を指して歩いても傘が竹に当たらないくらいの間隔が必要と言われています。また、良質のタケノコが採れる竹林は、さらに竹を間引く必要があるそうです。
竹を間伐する方法
毎年竹は、生育本数の2割程度がタケノコとして生え、増えてきます。そのため、竹林を現状のまま維持するのであれば、これを目安に間伐していくことが必要です。
間伐する竹
1.5年以上経過した竹
2.枯れた竹
3.細い竹
間伐方法
1.根元をノコギリで切る。
2.葉をなたで落とす。
3.竹を適度な長さに切り分ける。
切り株に水が溜まると蚊が発生する原因となります。そのため、切った竹は割っておくか、節に穴を開けておきます。